大分協和病院 診療科案内 外来診療案内 入院のご案内 健診・予防接種 交通アクセス
佐伯診療所 診療案内 健診・予防接種 交通アクセス
あなたも医療生協の組合員になりませんか 職員募集 機関紙「お元気ですか」 則行ドクターの外来通信 訪問リハビリ 訪問看護ステーションきょうわ ヘルパーセンターきょうわ 介護支援室きょうわ
大分協和病院 院長 山本真

「勤労者医療生協設立30周年にあたって」

 大分県勤労者医療生活協同組合は、2011年12月に設立30周年を迎えました。勤労者医療生協が発足したときに生まれた赤ん坊が、社会の中堅となり、パパにもママにもなっている。30年とはそういう長さであると思います。あるいは、ひたすら青春の営みとして前だけをみて走り続けた30年であったかもしれません。
 私たちの生協は、まず大分県にきわめて多数おられた労災職業病の方々への医療機関として誕生しました。佐伯診療所の設立から間をおかず大分診療所の立ち上げ、そしてまだまだ創成期のなかでの大分協和病院の設立と、スピード感をもって充実させてきました。この一連の組織拡大、充実は、柳楽前理事長(現大分協和病院名誉院長)の構想力の賜物でした。じん肺や振動障害への日常診療のみならず、宮崎県の砒素鉱毒患者への取り組みや、県内の労災職業病無料相談会など、多くの運動的な取り組みもなされてきました。また労災関係だけではなく、退職者を対象とした格安で充実したシルバー健診の提案も行い、勤労者医療生協は、組織も未組織にも果敢に取り組むというスタイルを貫いてきたと考えています。
 これら一連の運動から、大きく一歩を踏み出したのが、神経難病への取り組みであろうと思います。それは偶然だったかもしれない、そう思う人もいるかもしれません。普通なら専門外として触れることさえないはずの巨大な不幸の具現化ともいえるこの対象に対し、臆せず、気張らず取り組めたことは、重症じん肺の臨床を通じて得た呼吸管理技術の確立と、社会的な医療を実践するという漠然とした大きな目標を、多くの役職員が共有していたことがバックボーンとして存在したからに他なりません。教科書さえなかった長期人工呼吸管理に取り組み、今や私たちが教科書を書かねばならない責任ある立場となっています。難病医療を通じて、介護職の人々、保健行政の人々との共同作業を行い、国レベルの有意な方々と連帯を結ぶこともできました。確かに毎日の仕事はハードとなり、気を抜けない日々が続いていますが、大きな成果も上げてきたのではないかと確信しています。この事業は、全ての医療生協役職員の共通財産であると思います。
 「光陰矢の如し」と言います。確かにこの30年、ふり返ってみると、あっという間の一幕の夢であるようにも見えます。しかしそこには長い苦闘の歴史があったのだと噛みしめながら、これからの日々を、勇気を持って、明るく、そしてできれば楽しく生き抜いていきたいと思います。連帯して何かをなすことは人生最大の喜びです。皆さまと力を合わせ頑張ってまいりたいと思います。